【清水寺】境内にある茶屋「忠僕茶屋」、店名の由来は?

お店紹介
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 今回は京都・清水寺の境内にある忠僕茶屋をご紹介します。修学旅行や京都のお出かけで多くの方は清水寺に訪れたことがあるのではないでしょうか?清水の舞台で写真を撮ったり、音羽の滝で願い事をしたり、はたまた、胎内巡りで雑念を捨てて心洗われたりといろいろな体験をされると思います。

 そんな参拝順路の最後に2軒の時代劇に出てきそうな茶屋があるのをご存じでしょうか?「忠僕茶屋」と「舌切茶屋」です!Googleレビュー・口コミでも高評価&フラっと立ち寄りたくなる雰囲気の茶屋なので、覚えている方も多いのではないでしょうか?筆者も清水寺をたくさん歩いて疲れた際に、忠僕茶屋に引き寄せられました🍵三重の塔のふもとと、お店のある場所が良いのもステキですよね♪

 なんとなく休憩がてら訪れたのですが、調べてみるとその茶屋ができた背景に、実は幕末の ある人物 の “忠義” にまつわる歴史があることを知りました。今回はそんな「忠僕茶屋」に訪れてきましたので、気になる方はご覧ください。

忠僕茶屋の由来と歴史

 清水寺の三重塔の近くに佇む「忠僕茶屋」は清水寺境内にある、創業150年以上の歴史ある茶屋です。お店の名前に「忠僕」とは、少し不思議な感じがしますよね?忠実な下僕?何か変わった名前だとは思いましたが、京都だからそんな名前もあるだろうとこれまで特に気にしていませんでした。
そこには、約150年前、幕末に忠義を果たしたある使用人の物語があったのだとか…

 大槻重助という清水寺成就院の住職「月照」に仕えた方がいました。彼は人一倍忠誠心の強い人物でした。ある日、住職は尊王攘夷運動に加担します。その後安政大獄の際に西郷隆盛と薩摩に逃れ、彼と入水自殺してしまいます。(西郷はその際一命をとりとめています)。住職の死後も大槻重助は欠かさず墓を守りつづけていたのだそう。その忠義を寺から認められ、境内に茶屋を出すことを許可されます。そこから忠実な下僕という意味で「忠僕茶屋」として名付けられたのが始まりだそうです。

 調べてみるとすごくハートフルな背景があって驚きました!ちなみに大槻は亡くなるまで住職の墓を守り続けたのだとか…。

 境内のお店にもこのように深い歴史があると知ると、これまで以上に京都が魅力的に見えますよね!旅先のお店や観光名所の歴史を調べてみると、その旅行により深みが出るかもしれませんね!

清水寺境内にある茶屋「忠僕茶屋」




茶屋の外観と店内

 外観は時代劇に出てきそうな昔ながらの茶屋で、とても趣があります。約150年前に開かれたお店と知ってはいながらも、清水寺の雰囲気からか何百年も前からありそうな感じがします!店内はとても開放的で、赤い敷物の席が特別感ある茶屋の雰囲気を醸し出していました!↓の写真の通り、梁にかかるメニュー表もなんとも味があります。今回は初夏の天気のいい暑い日に訪れたのですが、中は周りの木々のおかげで意外と涼しくてひんやりとしていました。

梁にかかるメニュー表

名物のわらび餅を実食

おすすめはなんといっても「わらび餅」♪本わらびを用いた食べごたえのあるわらび餅は、きな粉の甘さが絶妙でとても美味しいです!また、一緒に出されるほうじ茶は芳醇な香りでわらび餅の味わいを損なうことないスッキリした一杯です!

「わらび餅」500円。ほうじ茶もついてくる。

新緑の境内を眺め、わらび餅を頬張り、冷たいほうじ茶を飲む…こんな優雅で贅沢なひとときはありません!清水寺で歩き回った疲れが吹き飛ぶくらい、良い時間を過ごすことができました。




まとめ

 今回は清水寺の境内にある忠僕茶屋をご紹介しました。こちらの茶屋が開かれた経緯や店名の由来を知り、ただの雰囲気の良い茶屋ではないことがわかりました。茶屋としては清水寺参拝後の足安めに絶妙な位置にあり、夏場は涼しく新緑を見ながら甘味や料理を楽しめるため、清水寺を訪れる方にぜひオススメしたいです!京都の清水寺を観光される際は「忠僕茶屋」で足を休めてみてはいかがでしょうか?


忠僕茶屋
〒605-0862 京都府京都市東山区清水1丁目 清水寺境内
TEL 075-551-4560
営業時間: 9:15~16:30
定休日 : 水曜日
食べログ : https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26001281/

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