今回は京都・北野天満宮にある長五郎餅本舗をご紹介します。京都旅行のお土産や和菓子ではあまり話題には上がってきませんよね?高校までは京都に住んでいた和菓子好きの筆者は知りませんでした…。(私が無知なだけかもしれません、すみません!)こちらのお店で販売されている長五郎餅…実は、あの豊臣秀吉が絶賛したお菓子なんです!太閤秀吉絶賛の和菓子が食べられるって、なんだかすごくないですか?そんな歴史のある和菓子を実際に行って食して調査してきましたので、気になる方はご覧ください。
アクセス・外観
長五郎餅本舗は北野天満宮の鳥居から徒歩4分のところにあります。実は北野天満宮の境内にも長五郎餅の茶屋があり、そちらのほうが趣深かったりします。今回は本店に伺いましたので、そちらを案内いたします。
実に400年!長五郎餅の歴史
長五郎餅の歴史はとても古く、安土桃山時代…実に400年前まで遡ります!その頃の北野天満宮では縁日がたびたび行われており、そこで河内屋長五郎がつくった「餡をくるんだお餅」をひっそりと売ったのが始まりだそうです。その薄皮で上品なお餅は周囲で大変評判になり、天正15年の北野大茶会に茶屋を出店した際には、なんと太閤秀吉に献上することになり、その菓子を絶賛したのだとか!それ以来、世間では「長五郎餅」と呼ばれるようになり、皇室や諸大名まで知れ渡り今に至るそうです。
いやぁ~まさか、太閤秀吉が食べたことのある和菓子が現代でも存在するなんて!?もう驚きしかありません!
どこか奥ゆかしい店内
それでは早速、お店の紹介になります。北野天満宮から少し歩いた先、昔ながらの商店街に長五郎餅本舗はあります。外観は前半に書いたような400年の歴史から想像する歴史的建造物!…という感じではありませんでしたが、代々続く和菓子屋さんらしい、どこか奥ゆかしい雰囲気が漂っていました。
お店では長五郎餅がメインに桜餅や団子といった”The 和菓子屋”のラインナップも販売されていました。
また、長五郎餅はドリンクとのセットを頼むと店内奥のステキなお部屋で食べることができます。店内は茶屋らしい赤い敷物が敷かれた座席に町屋らしい落ち着いた内装になっていました。また、壁には長五郎餅の歴史が記された資料や昔の店舗の写真も飾られていました。こういった赤い敷物のある茶屋って、なかなか無いんですよね。そういう雰囲気のあるところで歴史ある和菓子が食べられるの、とてもテンション上がります!
今回は、「長五郎餅と桜餅の煎茶セット」と「長五郎餅とわらび餅の抹茶セット」をいただきました。
長五郎餅をいざ実食
桜餅はとても上品な甘さの餡でお餅ももち米の感じがきちんと残してあるおいしい一品でした。そのまま、煎茶をいただきましたが、この桜餅がよく合います!
そして、本題の長五郎餅!見た目はごく普通の白いお餅で餡が包まれたお菓子です。しいて言うなら、皮から餡が透けるくらい薄いくらい。で、食べると、、、これがめっちゃおいしい!餡を薄皮の餅で巻いたと表現してあるんですが、その皮、すっごくもちもちなんです!めっちゃ伸びます!
お、餅から違うぞ!?と思っていると餡の上品な甘さが広がって、もう和菓子好きの私の口の中はパラダイスになりました。ほほが取れそうになるとはこういう時に使うのか!と思うくらい食感、風味のバランスが素晴らしい和菓子でした。
それを一口頬張って、また、煎茶を一口。はい、めっちゃ合う!お茶に合うようにしっかり作りこまれていますね。これは!京都に来て味わいたい和菓子ランキングでもかなり上位に入るおいしさでした。
ぜひともお茶と一緒に長五郎餅を味わっていただきたいです。
まとめ
今回長五郎餅を食して思ったのは、すごく上品で絶品な和菓子であることです!学問の神様である菅原の道真をお祀りしている神社、北野天満宮の境内・そのすぐ近くに店舗を構える「長五郎餅本舗」さん…。受験や資格の合格を祈願したら、疲れた頭を癒しに長五郎餅を味わってみてはいかがでしょうか?
長五郎餅本舗
〒602-8336 京都府京都市上京区一条通七本松西入滝ケ鼻町430 一条七本松西入 長五郎餅本舗
TEL 075-461-1074
営業時間:9時~17時
定休日:木曜日
ホームページ:https://chogoromochi.co.jp/
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